3. 茨城県合同輸血療法委員会の取り組み

【はじめに】茨城県合同輸血療法委員会は, 県内の輸血を行う医療機関において, 安全で適正な輸血療法を行うための技術及び知識の普及を行う事を目的として, 平成22年に設置された. 適正輸血について県単位で取り組むために, 合同輸血療法委員会の設置がのぞましいと, 厚労省から各県へ通達されたのは, 平成17年であり, それに遅れること5年, 全国で33番目に設置された. まだ2年目と日は浅いが, 昨年の活動内容, 今年の活動予定について報告する. 【平成22年度の活動内容】県内医療機関における輸血療法の実態把握のため, アンケート調査を行った. 輸血療法委員会, 輸血マニュアルの有無, 廃棄率につ...

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Veröffentlicht in:日本輸血細胞治療学会誌 2011, Vol.57 (6), p.501-502
Hauptverfasser: 瀬口雅人, 小島寛, 諸岡信裕, 小林博雄, 小池和俊, 米野琢哉, 佐藤祐二, 長谷川雄一, 松崎寛二, 鴨下昌晴, 伊藤孝美, 品川篤司, 長山礼三, 木村朋文, 大石毅, 氣田利正, 佐藤純一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【はじめに】茨城県合同輸血療法委員会は, 県内の輸血を行う医療機関において, 安全で適正な輸血療法を行うための技術及び知識の普及を行う事を目的として, 平成22年に設置された. 適正輸血について県単位で取り組むために, 合同輸血療法委員会の設置がのぞましいと, 厚労省から各県へ通達されたのは, 平成17年であり, それに遅れること5年, 全国で33番目に設置された. まだ2年目と日は浅いが, 昨年の活動内容, 今年の活動予定について報告する. 【平成22年度の活動内容】県内医療機関における輸血療法の実態把握のため, アンケート調査を行った. 輸血療法委員会, 輸血マニュアルの有無, 廃棄率について, 病院の規模を病床別に3段階に分類し解析した. アンケート回収率70%, 輸血療法委員会またはそれに準ずる委員会は全体の35%, マニュアルは72%の病院で設置され, いずれも病院規模の大きい程設置率の高い傾向にあった. 廃棄率の平均は赤血球3.74%, FFP 2.88%, 血小板0.56%であり, 赤血球, FFPで高い傾向にあり, 中小規模病院で高い傾向があった. 血小板に関しては大規模病院で低い傾向にあったが, 中小規模の病院では差がなかった. 【平成23年度の活動予定】各医療機関における廃棄血の削減を目指して, 廃棄血削減プロジェクトを立ち上げた. 前年度のアンケートより廃棄率の高い医療機関を中心として, 輸血管理体制コンサルテーション, 出前講座として講演や情報提供を計画している.
ISSN:1881-3011