18. 宮城県合同輸血療法委員会におけるI&A紙面調査活動報告
【はじめに】宮城県合同輸血療法委員会は, 医療機関における輸血療法の実態の評価と個別的提言のための平成22年度活動として, 日本輸血・細胞治療学会I&Aシステムに基づき, 平成21年度に実施したI&A紙面調査一次報告書(以下, 報告書)提言に対するその後の改善についての調査を実施したので報告する. 【方法】平成21年度I&A紙面調査に参加した施設に対し, 報告書送付とともに, 改善報告書の提出を依頼した. 依頼内容としては, (1)報告書の院内報告状況, (2)報告書の提言に対する院内の対応・活用状況についての2項目とした. 【結果】平成21年度I&A紙面調査参...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血細胞治療学会誌 2011, Vol.57 (3), p.215-216 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】宮城県合同輸血療法委員会は, 医療機関における輸血療法の実態の評価と個別的提言のための平成22年度活動として, 日本輸血・細胞治療学会I&Aシステムに基づき, 平成21年度に実施したI&A紙面調査一次報告書(以下, 報告書)提言に対するその後の改善についての調査を実施したので報告する. 【方法】平成21年度I&A紙面調査に参加した施設に対し, 報告書送付とともに, 改善報告書の提出を依頼した. 依頼内容としては, (1)報告書の院内報告状況, (2)報告書の提言に対する院内の対応・活用状況についての2項目とした. 【結果】平成21年度I&A紙面調査参加9施設中の7施設(NTT東日本東北病院, 大崎市民病院, 東北大学病院, 仙台医療センター, 宮城県立がんセンター, 仙台市立病院, 東北公済病院)より改善報告書の提出があった. 報告書の院内報告状況については, いずれの施設においても, 「院内輸血療法委員会に報告」の対応がなされていた. 報告書の提言に対する院内の対応・活用状況としては, 「院内監査の実施」(4施設), 「各種マニュアル(検査試薬の精度管理, 検査機器の精度管理, 検査機器の保守点検, 血液製剤取り扱い, 血液専用保冷庫の異常時迅速対応, 緊急輸血等)の整備」(5施設), 「血液専用保冷庫や恒温槽の管理」(3施設), 「各種手順書(重篤な副作用に関する対応, 健康被害救済制度適応事例発生時の対応)の整備」(1施設)等の改善が図られたことが報告された. 【考察】多くの医療機関において, 院内輸血療法委員会の設置, 輸血管理部門の設置, 輸血責任医師の任命, 輸血専任技師の配置など, 輸血療法の質向上のためのレールは敷かれていた. 平成21年度より実施したI&A紙面調査および一次報告書における提言はその背中を押すことになったと考えられる. 平成21年度I&A紙面調査参加9施設のうちの7施設より改善報告書の提出があったという事実は上記のことを裏付けるものである. |
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ISSN: | 1881-3011 |