5. イントラネットを用いたアルブミン製剤管理システムによるアルブミン使用実態の解析
2007年7月より, アルブミン(Alb)製剤に独自のバーコードを貼付してイントラネットを用いたAlb製剤管理システムの運用を行なっている. 手術室や集中治療室(ICU)などでは, 定数配置を可能とするシステムであり, 緊急時も問題なく対応できている. 従来は膨大な作業を必要とした使用実態の解析が的確にできるようになった. 導入前Alb/RCCは2.93であるのに対し, 導入後1年3ヵ月間の平均値は2.46と減少している. 病棟別ではICU:3.56, 手術室:2.23, 一般病棟:1.93でありICUが顕著に高値であった. ICUでは, 術後循環動態が極めて不安定な患者で, 長期間アルブミン...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血細胞治療学会誌 2009, Vol.55 (1), p.86-86 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2007年7月より, アルブミン(Alb)製剤に独自のバーコードを貼付してイントラネットを用いたAlb製剤管理システムの運用を行なっている. 手術室や集中治療室(ICU)などでは, 定数配置を可能とするシステムであり, 緊急時も問題なく対応できている. 従来は膨大な作業を必要とした使用実態の解析が的確にできるようになった. 導入前Alb/RCCは2.93であるのに対し, 導入後1年3ヵ月間の平均値は2.46と減少している. 病棟別ではICU:3.56, 手術室:2.23, 一般病棟:1.93でありICUが顕著に高値であった. ICUでは, 術後循環動態が極めて不安定な患者で, 長期間アルブミンを使用せざるを得ない患者が多く在室している時期にAlb/RCCが上昇していた. 直近3ヵ月間に手術室でAlbを使用した291症例について主な術式別に使用状況を検討したところ, 血液回収装置を用いて血液製剤無輸血の努力をすることが逆にAlb/RCCを高くしている要因であることが判明した. Alb使用量は患者背景(重症度), 術式, 出血量, 循環動態に大きく影響されていた. |
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ISSN: | 1881-3011 |