10. 当院における新鮮凍結血漿の使用状況について
【はじめに】平成18年の診療報酬改定で輸血管理料が導入されたが, 当院ではAlb/MAP比の条件が満たされず, 輸血管理料が算定できなかった. そこで輸血管理料I取得の試み(第46回中部医学検査学会で発表)を行った結果Alb/MAP比が1.83となり, 平成20年4月より算定可能となった. 当院では年々MAP, Albの使用量が減少傾向にある中, 新鮮凍結血漿(FFP)は平成17年より横ばい傾向にあるため, FFP投与の現状把握が必要と考え, FFPの使用状況について調査したので報告する. 【対象・方法】平成19年1月~平成20年6月のFFPを使用した累積症例451症例について診療科別使用量,...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血細胞治療学会誌 2009, Vol.55 (1), p.78-79 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】平成18年の診療報酬改定で輸血管理料が導入されたが, 当院ではAlb/MAP比の条件が満たされず, 輸血管理料が算定できなかった. そこで輸血管理料I取得の試み(第46回中部医学検査学会で発表)を行った結果Alb/MAP比が1.83となり, 平成20年4月より算定可能となった. 当院では年々MAP, Albの使用量が減少傾向にある中, 新鮮凍結血漿(FFP)は平成17年より横ばい傾向にあるため, FFP投与の現状把握が必要と考え, FFPの使用状況について調査したので報告する. 【対象・方法】平成19年1月~平成20年6月のFFPを使用した累積症例451症例について診療科別使用量, FFP使用前後の凝固検査(PT, INR, APTT, Fibrinogen)の実施の有無および適性使用遵守率を調査した. 【結果】平成19年1月~平成20年6月の全診療科での使用量は6,755.5単位(80ml=1単位)であった. 診療科別では一般消化器外科2,704単位40%, 胸部心臓血管外科1,136.875単位16.8%, 血液リウマチ膠原病科786.5単位11.6%と上位2診療外科で全体の56.8%を占めていた. 輸血前後の凝固検査の実施率は内科系81症例中59症例72.8%, 外科系370症例中231症例62.4%, 適正使用と思われる症例は内科系25症例30.9%, 外科系60症例16.2%であった. 【考察】当院でのFFPの輸血前後の凝固検査実施率は64%程度であり, 適正基準を満たすものは19%と低値である. 特に検査が実施されている場合でも適正基準からはずれている症例が外科系診療科で多く見られた. 今後も血液センターニュース, 輸血療法委員会, 部科長会議で診療科別の使用状況を報告し, 適正使用の情報提供を推進するとともにFFPの使用削減に取り組みたい. |
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ISSN: | 1881-3011 |