7. 検査集約に伴う依頼検査及び抗原陰性血液の供給体制について
【目的】岡山センターでは平成19年3月より中四国4センターの検査業務の集約を行った. これに伴い, 医療機関への適切な技術協力を目標に依頼検査の基本的な受託条件等の統一を図った. また, 緊急時や夜間・休日における迅速な供給に備えるため事前の抗原陰性血液のスクリーニング強化にも取り組んだので報告する. 【方法・結果】受託条件は, 原則として輸血を前提とした事例でかつ医療機関で血液型検査及び不規則抗体検査が行われその上で判定困難などの問題が生じた場合とし, 医療機関との対応窓口は各血液センターとした. 依頼書は岡山センター作成の統一様式とし, 検査料金は本社通知に基づくこと, 検査体制は原則平日...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血細胞治療学会誌 2007, Vol.53 (5), p.577-577 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】岡山センターでは平成19年3月より中四国4センターの検査業務の集約を行った. これに伴い, 医療機関への適切な技術協力を目標に依頼検査の基本的な受託条件等の統一を図った. また, 緊急時や夜間・休日における迅速な供給に備えるため事前の抗原陰性血液のスクリーニング強化にも取り組んだので報告する. 【方法・結果】受託条件は, 原則として輸血を前提とした事例でかつ医療機関で血液型検査及び不規則抗体検査が行われその上で判定困難などの問題が生じた場合とし, 医療機関との対応窓口は各血液センターとした. 依頼書は岡山センター作成の統一様式とし, 検査料金は本社通知に基づくこと, 検査体制は原則平日のみとしたが緊急時は夜間・休日も対応すること等を統一した. また, 抗原陰性血液のスクリーニングは, 医療機関からの供給依頼の多い抗原(C, E, M, Lea, Jka, Jkb, Fyb)について集約した全センターの検体を用いて検査を開始し, 検査データは全国一元管理された統一システムにより各センターでの検索を可能とした. 【考察】検査集約後, 医療機関との大きなトラブルもなく概ね順調に経過している. 今後はさらに全国の血液センターが協力し計画的な抗原陰性血液のスクリーニングの実施と検査データを蓄積してゆく必要がある. また, 輸血を必要とする患者が適正かつ効果的に輸血を受けられるためには医療機関・血液センターが互いの役割と責任を認識し連携を図ってゆくことも重要であると思われる. |
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ISSN: | 1881-3011 |