3. SBOEシステムの施行状況と問題点
本学会における大上らの報告のとおりSBOEシステム導入により, 検査の省力化および赤血球製剤の有効利用について当初良好な成績が得られた. しかし導入後4年目を迎えた現在, 製剤廃棄量の増加など使用状況について修正を要する点も生じた. これらの原因としてICUの稼働率上昇による非SBOE輸血量の増大に加えて, SBOEシステムが充分に機能していないことが示唆された. 今後, 更なる血液製剤の有効利用のため術式別平均出血量の見直し, トリガーの引き下げなどのSBOE算出式を再検討すること, 術後の残血液の病棟への持ち上がりの禁止の徹底, 血液製剤の在庫, 使用状況をオンライン管理するシステムの導入...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2006, Vol.52 (1), p.76-76 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本学会における大上らの報告のとおりSBOEシステム導入により, 検査の省力化および赤血球製剤の有効利用について当初良好な成績が得られた. しかし導入後4年目を迎えた現在, 製剤廃棄量の増加など使用状況について修正を要する点も生じた. これらの原因としてICUの稼働率上昇による非SBOE輸血量の増大に加えて, SBOEシステムが充分に機能していないことが示唆された. 今後, 更なる血液製剤の有効利用のため術式別平均出血量の見直し, トリガーの引き下げなどのSBOE算出式を再検討すること, 術後の残血液の病棟への持ち上がりの禁止の徹底, 血液製剤の在庫, 使用状況をオンライン管理するシステムの導入などが必要と考えられた. |
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ISSN: | 0546-1448 |