2. SBOEシステムの導入と評価

輸血の安全性の確保と有効利用については, 当院も長年に渡り努力してきた. その取り組みの1つとして, 平成12年9月にSBOEおよびT&Sシステムを導入した. 導入前後の1年間の業務量の変化及び製剤使用状況を比較することにより, 本システムの導入により, 交差適合試験の省力化(3,900件→1,800件)および赤血球MAP血の廃棄量の削減(廃棄率:7.6%→5.9%)を図れ, 善意により提供された血液製剤の有効利用に貢献できたことを示した. 今後さらに有効利用を図るためには, SBOEシステムの充実, 手術後の病棟への持上がり禁止の徹底などが必要であると共に, 製剤の流通経路をリアルタ...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2006, Vol.52 (1), p.75-76
Hauptverfasser: 大上洋子, 永井博, 鈴木美智子, 今吉優子, 福島美恵, 澤野由子, 山崎知行, 松永隆, 江原學, 中島弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:輸血の安全性の確保と有効利用については, 当院も長年に渡り努力してきた. その取り組みの1つとして, 平成12年9月にSBOEおよびT&Sシステムを導入した. 導入前後の1年間の業務量の変化及び製剤使用状況を比較することにより, 本システムの導入により, 交差適合試験の省力化(3,900件→1,800件)および赤血球MAP血の廃棄量の削減(廃棄率:7.6%→5.9%)を図れ, 善意により提供された血液製剤の有効利用に貢献できたことを示した. 今後さらに有効利用を図るためには, SBOEシステムの充実, 手術後の病棟への持上がり禁止の徹底などが必要であると共に, 製剤の流通経路をリアルタイムに把握できる製剤管理システムの導入が必須と思われた.
ISSN:0546-1448