2. 病院機能評価およびI&A受審と輸血業務の整備

輸血医療に関して, 病院機能評価およびI&Aの重要事項は輸血管理部門の体制確立, マニュアルの整備, 時間外対応などである. 当院では, 昭和51年から技師1名による24時間体制を実施してきた. 平成3年より輸血委員会を立ち上げ, 平成9年から中央検査部による一元管理と技師2名による24時間体制を開始した. 平成16年5月に病院機能評価(Ver4.0)を, 平成17年3月にI&A点検を受けた. 病院機能評価受審までに整備したのは(1)検査部や看護部など別々に存在していた輸血関連マニュアルを統合し, 「輸血総合マニュアル」を作製し配備した. (2)血液保冷庫に内部単独温度計を追加...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2006, Vol.52 (1), p.69-70
Hauptverfasser: 酒向良博, 上野朱美, 大森恵, 小坂恵, 遠田久美子, 飯田知恵子, 山口正木, 上田幹夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:輸血医療に関して, 病院機能評価およびI&Aの重要事項は輸血管理部門の体制確立, マニュアルの整備, 時間外対応などである. 当院では, 昭和51年から技師1名による24時間体制を実施してきた. 平成3年より輸血委員会を立ち上げ, 平成9年から中央検査部による一元管理と技師2名による24時間体制を開始した. 平成16年5月に病院機能評価(Ver4.0)を, 平成17年3月にI&A点検を受けた. 病院機能評価受審までに整備したのは(1)検査部や看護部など別々に存在していた輸血関連マニュアルを統合し, 「輸血総合マニュアル」を作製し配備した. (2)血液保冷庫に内部単独温度計を追加し温度記録を開始した. 病院機能評価は平成16年8月に認定された. I&Aは病院機能評価認定の段階でチェックリストの基準をほぼ満たしていると考えられた. しかし, 点検ではマニュアルの一部追加訂正や血液保冷庫温度記録記入形式の統一などいくつかの改善が指摘された. これらは輸血委員会で話し合い, 指摘事項を改善し, 改善報告, 計画書として提出し, 再点検の後8月に認証された. 病院機能評価, I&A受審により自施設では気付かなかった幾つかの改善ができた. 今後はオーダリングや電子カルテの導入が予定されており, さらに安全な輸血医療をめざしたい. I&Aは現在, 支部認証から全国認証へ移行作業中である.
ISSN:0546-1448