3.秋田県内医療機関での輸血の実態把握 -平均使用量をベースに

【目的】輸血用血液製剤の適正使用対策のひとつとして, 厚労省から平成16年12月, 輸血の平均使用量が公表された. この平均使用量については, 県内各医療機関に於いてあまり周知されておらず, 定例の輸血管理実務担当者会議で周知を図るとともに, 各医療機関での使用状況について見直すきっかけになることを目的とする. 【方法】第7回輸血管理実務担当者会議の事前ミニアンケートにて, 県内医療機関(平成16年度供給実績のある医療機関101施設に送付)に対して, 病院機能の分類, アルブミン製剤の使用量等の調査を行った. 一般病床数, 病院機能分類別の平均血液製剤使用量(50%値)と, 供給単位数を比較す...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2005, Vol.51 (6), p.617-617
Hauptverfasser: 寺田 亨, 阿部 真, 加藤 博, 河村聖允, 廣田紘一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】輸血用血液製剤の適正使用対策のひとつとして, 厚労省から平成16年12月, 輸血の平均使用量が公表された. この平均使用量については, 県内各医療機関に於いてあまり周知されておらず, 定例の輸血管理実務担当者会議で周知を図るとともに, 各医療機関での使用状況について見直すきっかけになることを目的とする. 【方法】第7回輸血管理実務担当者会議の事前ミニアンケートにて, 県内医療機関(平成16年度供給実績のある医療機関101施設に送付)に対して, 病院機能の分類, アルブミン製剤の使用量等の調査を行った. 一般病床数, 病院機能分類別の平均血液製剤使用量(50%値)と, 供給単位数を比較することで, 県内医療機関の適正使用状況について結果をまとめた. 【成績及び結論】供給量の99%にあたる48医療機関から回答があった(アンケートの回収率は47%). 全般に平均使用量以下の医療機関が多かったが, 突出して高い医療機関も見られた. FFPは, 33医療機関(供給量の99%)の病院機能別平均使用量を合計すると, 32,271単位であった. 平成16年度の供給実績は, 30,397単位で平均使用量の94.2%にあたる量であった. アルブミンは, 平均使用量の95.8%にあたる使用実績であった. 県内医療機関の合計でこの平均使用量を上回ることはなかったが, 個々の医療機関において使用状況を把握してもらい, 国内自給に向けた適正使用の推進への一助なるものであった.
ISSN:0546-1448