17.山形県立4病院共通目標“廃棄血削減”への取り組み

山形県病院事業局では健全化計画の検査部門目標に廃棄血の削減を上げ取り組んでいる. 今回4病院で廃棄血液調査を行なったので解析結果を報告する. 【対象】平成14. 15年度4病院の購入数, 購入額, 廃棄単位数, 廃棄額, 製剤別, 血液型別の廃棄理由, 転用回数, 入庫時の有効期限までの日数について解析した. 【結果】診療科との関係:心臓血管外科とは相関がなかったが, 血液内科の有無が回転率に影響し廃棄率を増加させている. 血液型別:AB, B型は回転率が悪く廃棄率を増加させている. 運用日数:病院間に差はないが, 10日以下で廃棄率が高くなった. 廃棄理由:MAPは期限切れが約9割, FFP...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2005, Vol.51 (3), p.346-347
Hauptverfasser: 長沼良子, 佐藤純子, 沼澤ひろみ, 長沼貞弘, 吉田眞智子, 佐藤修子, 渡會通宜, 奥村亘, 松田日登美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:山形県病院事業局では健全化計画の検査部門目標に廃棄血の削減を上げ取り組んでいる. 今回4病院で廃棄血液調査を行なったので解析結果を報告する. 【対象】平成14. 15年度4病院の購入数, 購入額, 廃棄単位数, 廃棄額, 製剤別, 血液型別の廃棄理由, 転用回数, 入庫時の有効期限までの日数について解析した. 【結果】診療科との関係:心臓血管外科とは相関がなかったが, 血液内科の有無が回転率に影響し廃棄率を増加させている. 血液型別:AB, B型は回転率が悪く廃棄率を増加させている. 運用日数:病院間に差はないが, 10日以下で廃棄率が高くなった. 廃棄理由:MAPは期限切れが約9割, FFPは破損, 保管不良が多かった. 廃棄金額:PCは廃棄本数は少ないが廃棄額に影響が大きかった. 転用回数:MAPは転用回数“0”の割合が高く, 在庫数の検討が必要である. FFPは転用回数“0”が2病院あった. 【まとめ】廃棄率は心臓血管外科, 血液内科などの診療科, 緊急時購入の期限の短い血液の供給, 救急医療に対応するための在庫など, 施設の状況に影響されるが, 多施設間で情報を共有することにより, 運用の改善や在庫数の見直しなど削減に繋がるヒントがえられた.
ISSN:0546-1448