ABO型 minor mismatch 生体肝移植後に抗B抗体が長期間遷延した1症例
ABO型不適合移植において, ドナーの血清中にレシピエントの赤血球に対する抗体が存在する組み合わせをminor mismatchと呼び, ドナーが0型でレシピエントがA型, B型およびAB型の場合, また, ドナーがA型またはB型でレシピエントがAB型の場合がこれに相当する. ABO型minor mismatch移植後, 移植臓器および組織中のB細胞が増殖して, 抗Aおよび抗B抗体を産生することが知られており, 溶血発作の原因となることがある. この現象はB-cell mediated graft-versus-host-disease(B-GVHD)またはpassenger B-lympho...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2004/09/25, Vol.50(4), pp.626-630 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ABO型不適合移植において, ドナーの血清中にレシピエントの赤血球に対する抗体が存在する組み合わせをminor mismatchと呼び, ドナーが0型でレシピエントがA型, B型およびAB型の場合, また, ドナーがA型またはB型でレシピエントがAB型の場合がこれに相当する. ABO型minor mismatch移植後, 移植臓器および組織中のB細胞が増殖して, 抗Aおよび抗B抗体を産生することが知られており, 溶血発作の原因となることがある. この現象はB-cell mediated graft-versus-host-disease(B-GVHD)またはpassenger B-lymphocyte syndromeと呼ばれている1). B-GVHDは肝臓以外にも心臓, 肺臓, 腎臓などの実質臓器移植で報告されており, 比較的高頻度に発生する2)3). 産生された抗体は移植後7日目頃からレシピエント血中で検出されるようになり, 2~4週間で消失することが多いとされている2)3). |
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ISSN: | 0546-1448 1883-8383 |
DOI: | 10.3925/jjtc1958.50.626 |