Epstein-Barr virus特異的CD4陽性bulk cytotoxicT lymphocytesのex vivo増幅と解析
Epstein-Barr virus(EBV)はヒトヘルペスウィルスのひとつで, 我が国の成人では95%以上に不顕性感染がみられる. 感染の主な標的はBリンパ球で1), 正常な個体内では, 細胞傷害性T細胞(CTL)が細胞表面上のウィルス抗原を認識して排除することにより2), 感染Bリンパ球の増殖が抑制されている. しかしながら, 移植後の患者のような強度の免疫抑制状態におかれている個体ではEBVが再燃し, リンパ球増多症, 日和見リンパ腫等をひきおこす3). EBVが潜伏感染している細胞では, 限られたウィルス遺伝子の発現により, 核抗原(EBV-nuclear antigen;EBNA)1...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2004, Vol.50 (4), p.588-595 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Epstein-Barr virus(EBV)はヒトヘルペスウィルスのひとつで, 我が国の成人では95%以上に不顕性感染がみられる. 感染の主な標的はBリンパ球で1), 正常な個体内では, 細胞傷害性T細胞(CTL)が細胞表面上のウィルス抗原を認識して排除することにより2), 感染Bリンパ球の増殖が抑制されている. しかしながら, 移植後の患者のような強度の免疫抑制状態におかれている個体ではEBVが再燃し, リンパ球増多症, 日和見リンパ腫等をひきおこす3). EBVが潜伏感染している細胞では, 限られたウィルス遺伝子の発現により, 核抗原(EBV-nuclear antigen;EBNA)1, 2, 3A, 3B, 3C, LPと潜伏感染膜蛋白(latent infection membrane protein;LMP)1, 2A, 2Bが検出される. これらの発現は宿主細胞によって異なり, EBNA1のみが発現しているI型, さらにLMP1と2とが発現しているII型, 上記の分子全てが見られるIII型とに分けられる1)4). |
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ISSN: | 0546-1448 |