P88 ID-Gelstasionによる輸血検査24時間体制
【目的】全自動輸血検査装置ID-Gelstation(以下GS)と輸血業務支援システムBLPower(以下BL)の導入による作業手順と検査業務の成果を報告する. 【方法】GS導入前後3ヶ月間の輸血検査の効率性安全性業務負担軽減を比較した. 【結果】血液型検査月平均700件交差適合試験月平均560件うち夜間土日祝日に於いては各々月平均250件を検査技師1名で担当する. 従来法では血液型検査の判定と交差適合試験酵素法(ブロメリン法), 間接坑グロブリン試験(アルブミンクームス法)の作業に約10~20分間拘束され, ここに緊急検査が重複すると時間的精神的な余裕が無く夜間の抗体スクリーニング検査は不可...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2004, Vol.50 (2), p.312-312 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】全自動輸血検査装置ID-Gelstation(以下GS)と輸血業務支援システムBLPower(以下BL)の導入による作業手順と検査業務の成果を報告する. 【方法】GS導入前後3ヶ月間の輸血検査の効率性安全性業務負担軽減を比較した. 【結果】血液型検査月平均700件交差適合試験月平均560件うち夜間土日祝日に於いては各々月平均250件を検査技師1名で担当する. 従来法では血液型検査の判定と交差適合試験酵素法(ブロメリン法), 間接坑グロブリン試験(アルブミンクームス法)の作業に約10~20分間拘束され, ここに緊急検査が重複すると時間的精神的な余裕が無く夜間の抗体スクリーニング検査は不可能だった. 個人の技術の統一が困難であり過去に弱い反応の見逃しもあった. 輸血検査システムとオーダリングシステム間の転送結果の入力や検査台帳への転記などに10~15分を要し夜間の検査業務の負担が大きかった. GSでは検体と試薬のセッティングの5分操作のみで血液型検査と抗体スクリーニング(パパイン法, 間接坑グロブリン試験), 交差適合試験(間接坑グロブリン試験)の結果が得られ試験管法と比べ15~30分の拘東時間が緩和され緊急検査に時間的精神的ゆとりができ, 夜間の抗体スクリーニング検査が可能となり月平均80件から160件に増加. 血液型検査は時間を要し反応が弱く再検査が増えた一方で交差試験の弱い反応を識別しやすくなり個人差が共通化統一化された. 院内オーダリングシステムとGSBLの双方向通信で24時間体制の検査業務負担の軽減と安全性効率性を得られた. 【結語】当院では大半を占める緊急時大量輸血の全てに交差試験が定例化であり輸血業務の安全性効率性業務軽減は必須であった. いつ誰が検査しても同じ結果を出せる標準化と誤入力防止の操作性に優れた本システムの導入は有用であり日常輸血検査に携わっていない技師のストレスを軽減出来た. 今後も個別的技術の向上と安全な輸血に努めたい. |
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ISSN: | 0546-1448 |