P132-O次期都立病院情報システム(電子カルテ)における輸血業務
1)はじめに 都立病院では平成15年度より府中病院を皮切りに, 駒込病院, 墨東病院, 広尾病院, 大塚病院に次期病院情報システム;電子カルテを導入する予定である. 5病院共通の基本設計となる為, 5病院の輸面科医師を含む, 輸血部門担当者が, 府中病院でのWGに参加し, 提示された輸血業務に関わるシステムの内容について検討した. 電子カルテでの輸血業務の特徴は, 1)製剤オーダー時の血液型照合, 2)ベッドサイドでの確認業務, である. まず, 登録されている血液型と異なる血液型をオーダーしようとすると警告が出される. また輸血時に, 患者のID(入院患者の場合にはリストバンドのバーコード)...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2003, Vol.49 (2), p.300-300 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1)はじめに 都立病院では平成15年度より府中病院を皮切りに, 駒込病院, 墨東病院, 広尾病院, 大塚病院に次期病院情報システム;電子カルテを導入する予定である. 5病院共通の基本設計となる為, 5病院の輸面科医師を含む, 輸血部門担当者が, 府中病院でのWGに参加し, 提示された輸血業務に関わるシステムの内容について検討した. 電子カルテでの輸血業務の特徴は, 1)製剤オーダー時の血液型照合, 2)ベッドサイドでの確認業務, である. まず, 登録されている血液型と異なる血液型をオーダーしようとすると警告が出される. また輸血時に, 患者のID(入院患者の場合にはリストバンドのバーコード)と輸血する血液製剤のバーコードを照合させると, 該当患者カルテの輸血実施画面が開き, 該当製剤が表示される. この照合は, 製剤オーダーに対して適合血が準備されて初めて可能になり, 患者違いや, 製剤違いが有るとエラーメッセージが出され, 輸血業務における確認作業として, リスクマネージメントの観点からみても非常に有効である. 1&Aの認定を受けている都立病院としては, この特徴を生かした, 認定基準を満たす運用とすべきである. そこで5都立病院の現状の運用と比較しながら, システムのカスタマイズと運用について検討したので報告する. 2)問題点 WGでの検討や, 1&Aのチェックリストとの比較で次のような問題点が明らかになった. 1)検体とオーダーはどのように照合するか?2)適合試験実施者のサインはどうするか?3)患者血液型と製剤血液型との照合はどうするか?5)輸血実施場所での伝'票との確認はどうするか? 3)対応と考察 システムのチェック, 電子カルテのカスタマイズ, 2次システムや, 運用での対応を行った. 府中病院では輸血のオーダーは2次システム更新予定の平成15年11月からのスタートとなる. 二次システムにて出力する払い出し票, 適合票, の持つべき役割をリスクマネージメントの観点から再度確認し, 様式を決定する必要がある. |
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ISSN: | 0546-1448 |