進行癌に対する樹状細胞療法を目的としたアフェレーシス
【はじめに】樹状細胞を用いた進行癌に対する免疫細胞療法を目的としたアフェレーシスを検討した. 【対象と方法】2002年8月から12月までに進行癌患者18例に対して施行した33回のアフェレーシスを対象とした. 患者の年齢, 性別, 身長, 体重, 治療歴, 発症からの期間を調査した. また, アフェレーシスでの末梢血処理量, 抗凝固剤ACD液使用量, 所要時間, 副作用を調査し, 施行前の白血球, 赤血球, ヘモグロビン, 血小板, 血清カルシウム値と施行後の各々の変化率について検討した. 得られた有核細胞数と単核球数を測定した, 【結果】患者は平均57.4歳, 男女比は10:8であった. 平均...
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Zusammenfassung: | 【はじめに】樹状細胞を用いた進行癌に対する免疫細胞療法を目的としたアフェレーシスを検討した. 【対象と方法】2002年8月から12月までに進行癌患者18例に対して施行した33回のアフェレーシスを対象とした. 患者の年齢, 性別, 身長, 体重, 治療歴, 発症からの期間を調査した. また, アフェレーシスでの末梢血処理量, 抗凝固剤ACD液使用量, 所要時間, 副作用を調査し, 施行前の白血球, 赤血球, ヘモグロビン, 血小板, 血清カルシウム値と施行後の各々の変化率について検討した. 得られた有核細胞数と単核球数を測定した, 【結果】患者は平均57.4歳, 男女比は10:8であった. 平均身長158.8cm, 平均体重51.8kgだった. 15例(83.3%)に手術歴が, 17例(94.4%)に化学療法歴が, 9例(50.0%)に放射線療法歴があった. 発症からアフェレーシスまでの期間は平均31.3か月で, 手術歴のある例では手術からアフェレーシスまで平均32.8か月だった. 延べ33回のアフェレーシスの末梢血処理量は平均6420.1ml, ACD液量は平均475.4ml, 所要時間は平均182.9分だった. 白血球, 赤血球, ヘモグロビン, 血小板, 血清カルシウムの前値(施行後の変化率)はそれぞれ5780/μl(-15.3%), 377万/μl(-13.8%), 11.4g/dl(-13.6%), 255万/μl(-17.4%), 8.6mg/dl(-5.3%)であった. 得られた有核細胞数は平均4.0×109個で, うち3.6×109個が単核球だった. 副作用は認めなかった. 採取単核球数と処理量, 年齢, 施行前白血球数との相関係数は, それぞれ0.58, 0.21, -0.22であった. 【考察】進行癌患者に対する免疫細胞療法において, 安全で効率の良いアフェレーシスを探る必要がある. |
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ISSN: | 0546-1448 |