TTウイルス感染小児におけるウイルス排除

目的:TTV感染は乳幼児においてもみられるが, ウイルスの排除については知られていない. TTV感染児におけるウイルス排除について検討した. 対象:抗HCV抗体陽性の母50人から生まれた児54人についてTTV-DNA検査を実施し, 陽性であった24人中follow upできた22人を対象とした. 検体は, 臍帯血/生後1ヵ月, 3ヵ月, 6ヵ月, 1年, 2年, 3年の血清を用いた. 方法:TTV-DNAは, N22領域に設定したprimers を用いたsemi-nestedPCR法により確認した. 最初にTTV. DNA陽性となった血清のDNAシークエンス分析を行った. 結果:TTV-DNA...

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Hauptverfasser: 馬場千華子, 大戸斉, 氏家二郎, 佐藤章, 西澤勉, 岡本宏明
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:TTV感染は乳幼児においてもみられるが, ウイルスの排除については知られていない. TTV感染児におけるウイルス排除について検討した. 対象:抗HCV抗体陽性の母50人から生まれた児54人についてTTV-DNA検査を実施し, 陽性であった24人中follow upできた22人を対象とした. 検体は, 臍帯血/生後1ヵ月, 3ヵ月, 6ヵ月, 1年, 2年, 3年の血清を用いた. 方法:TTV-DNAは, N22領域に設定したprimers を用いたsemi-nestedPCR法により確認した. 最初にTTV. DNA陽性となった血清のDNAシークエンス分析を行った. 結果:TTV-DNA陽性となってからの平均観察期間は21. 4±75ヵ月であった. 生後3年目までに32%(7/22)でTTV-DNAが消失した. 肝炎と関連があるとされているgenotype-1とgenotype-1以外の生後3年までのウイルス排除率は, genotype-1で有意に高かった(75%vs10%, p〈0. 05). まとめ:TTVgenotype-1は, 免疫システムにより効果的に排除され, 他のgenotypeと病原性が異なることが示唆された.
ISSN:0546-1448