P-020 白血球の血小板凝集能に与える影響

血小板は止血機構の中心的役割を果たしている. また, 他の細胞との相互作用も既に種々述べられている. 今回, 白血球による濃厚血小板凝集能に与える影響を, 光散乱法による凝集能測定装置PA-20(興和)を用いて検討した. (方法)白血球の分離精製:CPD加全血液を4000~4600xg, 6分, 4℃で遠心し, 得られたBuffy coatをFicoll(Pharmacia Biotech)に重層し400xg, 30分, 20℃で白血球を回収した. 凝集能の測定:濃厚血小板(100x104個/μl)に白血球濃度をそれぞれ1×104個/μl, 2.5x104個/μ1, 5x104個/μl, 9×...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2002, Vol.48 (2), p.165-165
Hauptverfasser: 加藤麻紀子, 矢島照大, 志知俊, 香田昌宏, 山本英治, 村瀬恭一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:血小板は止血機構の中心的役割を果たしている. また, 他の細胞との相互作用も既に種々述べられている. 今回, 白血球による濃厚血小板凝集能に与える影響を, 光散乱法による凝集能測定装置PA-20(興和)を用いて検討した. (方法)白血球の分離精製:CPD加全血液を4000~4600xg, 6分, 4℃で遠心し, 得られたBuffy coatをFicoll(Pharmacia Biotech)に重層し400xg, 30分, 20℃で白血球を回収した. 凝集能の測定:濃厚血小板(100x104個/μl)に白血球濃度をそれぞれ1×104個/μl, 2.5x104個/μ1, 5x104個/μl, 9×104個/μlに調整し, ADP20μMによる凝集能をSmall(9~30μm), Middle(30~50μm), Large(50~70μm)の凝集塊をサイズに分類して測定した. (結果)濃厚血小板中の白血球濃度が1×104個/μlから9x104個/μlへと増加するに従い凝集能に低下傾向が見られた. また, 白血球を添加しない濃厚血小板において凝集塊の形成数はL>M>Sサイズの順であったものが, 白血球濃度の増加に伴いL, Mサイズのものは僅かとなり凝集能に影響しているものと思われた.
ISSN:0546-1448