P-013 出産時期の母親の抗体についての検討
目的 出産時期の母血清と子臍帯血中のリンパ球との反応で抗体の有無を調べ, 陽性反応を示した血清についてその特異性を検討した. 方法 348組の母子HLAは血清学的方法でタイピングした. 母血清と子臍帯血中のリンパ球(CD8+, CD4+)を用い, LCT法を実施した. 陽性を示す血清に対し他の臍帯血由来細胞を含むランダムリンパ球80例(陽性となった母子のHLA型を含む)を用いLCT法を行った. 結果 348本の, 母血清に対する子リンパ球の反応結果において, 微弱な反応も含め陽性と判定したのは56本(16.1%), 陰性は292本(83.9%)であった. 56本の母血清とランダムリンパ球80例...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2002, Vol.48 (2), p.161-161 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的 出産時期の母血清と子臍帯血中のリンパ球との反応で抗体の有無を調べ, 陽性反応を示した血清についてその特異性を検討した. 方法 348組の母子HLAは血清学的方法でタイピングした. 母血清と子臍帯血中のリンパ球(CD8+, CD4+)を用い, LCT法を実施した. 陽性を示す血清に対し他の臍帯血由来細胞を含むランダムリンパ球80例(陽性となった母子のHLA型を含む)を用いLCT法を行った. 結果 348本の, 母血清に対する子リンパ球の反応結果において, 微弱な反応も含め陽性と判定したのは56本(16.1%), 陰性は292本(83.9%)であった. 56本の母血清とランダムリンパ球80例との反応では, 微弱な反応性をも含めて50本が陽性となり, それらの血清はほぼその対応する子の, HLAに対する抗体特異性を示した. しかし6本の血清は母子間での検査で陽性を示していたにもかかわらず, かつランダムリンパ球はそれらの対応する子のHLAを含んでいたにもかかわらず陰性となった. 結論 出産時期の母親血清中には, その子臍帯血リンパ球に対し陽性反応を示す例が56例(約16%)あった. うち50本についてはほぼ子HLAに対する特異性を示す抗体が見出された. しかしながら6本(1.7%)についてはランダムリンパ球に対し反応せず, HLA以外の抗体が疑われた. |
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ISSN: | 0546-1448 |