潰瘍性大腸炎に対する白血球系細胞吸着・除去療法
背景 潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:以下UC)患者のうち, 少量のステロイド薬やサラゾピリンリ(R)(以下SASP), ペンタサ(R)(以下5-ASA)などによりコントロールできる軽症や軽症に近い中等症患者は, 専門医のみが扱う特殊な疾患ではなくなったが, 劇症化する恐れのある中等症以上の患者や再燃緩解を繰り返す患者, 緩解に至らない難治患者は, 早期に専門医に相談する必要がある. 炎症性腸疾患の薬剤治療では, ステロイドが効果のある治療薬として認識されているが, 治療当初より反応の悪い患者・徐々にステロイドの効果がなくなり, ステロイド治療量を上げても緩解導入できない患...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2001-07, Vol.47 (3), p.462-464 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景 潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:以下UC)患者のうち, 少量のステロイド薬やサラゾピリンリ(R)(以下SASP), ペンタサ(R)(以下5-ASA)などによりコントロールできる軽症や軽症に近い中等症患者は, 専門医のみが扱う特殊な疾患ではなくなったが, 劇症化する恐れのある中等症以上の患者や再燃緩解を繰り返す患者, 緩解に至らない難治患者は, 早期に専門医に相談する必要がある. 炎症性腸疾患の薬剤治療では, ステロイドが効果のある治療薬として認識されているが, 治療当初より反応の悪い患者・徐々にステロイドの効果がなくなり, ステロイド治療量を上げても緩解導入できない患者が存在する. 病状の安定化のため, 長期に渡るステロイド投与が必要な症例は, その副作用(骨粗鬆症, 糖尿病, 精神障害, 消化性潰瘍, 皮疹等)のため, さらなる薬剤治療が必要となる. また, 長期ステロイド治療患者の中でなお症状の安定しない方は, 高リスク下の手術となる. |
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ISSN: | 0546-1448 |