石川県における輸血の問題点
「目的」 医療機関における輸血の実態を把握することは, 適正な輸血医療を推進してゆく上で大変に重要なことである. 今回, 石川県内の医療機関を対象にアンケート調査を実施したのでその内容を報告する. 「方法」 平成11年度, 赤血球製剤を30単位以上使用した石川県内80の医療機関を対象にアンケート調査を実施した. 対象となる医療機関のうち, 35施設がベット数100床以下の小規模施設である. 主な内容は, 輸血認定医及び認定輸血検査技師の有無, 輸血療法委員会の設置, 血液製剤の廃棄, 照射血液の使用状況, 白血球除去フィルターの使用状況, 自己血輸血の実施状況等である. 「結果」 回答率は82...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2001, Vol.47 (2), p.294-294 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」 医療機関における輸血の実態を把握することは, 適正な輸血医療を推進してゆく上で大変に重要なことである. 今回, 石川県内の医療機関を対象にアンケート調査を実施したのでその内容を報告する. 「方法」 平成11年度, 赤血球製剤を30単位以上使用した石川県内80の医療機関を対象にアンケート調査を実施した. 対象となる医療機関のうち, 35施設がベット数100床以下の小規模施設である. 主な内容は, 輸血認定医及び認定輸血検査技師の有無, 輸血療法委員会の設置, 血液製剤の廃棄, 照射血液の使用状況, 白血球除去フィルターの使用状況, 自己血輸血の実施状況等である. 「結果」 回答率は82.5%(66施設)であった. 輸血療法委員会は23(34.8%)施設で設置されており, 平均開催回数は年4回であった. 回答のあった施設全体では, 赤血球製剤の廃棄率は平成10年度6.34%, 平成11年度7.38%, 平成12年度(7月まで)7.39%であった. 赤血球及び血小板製剤で照射血液の使用が100%と回答した施設数は, 平成10年度13(20.6%), 平成11年度25(39.1%), 平成12年度41(64.1%)であったが, 一方, 平成12年度50%以下の施設も3施設(4.7%)みられた. 白血球除去フィルターは赤血球で6施設(10.2%)が, 血小板で12施設(25.0%)が100%使用と回答している. 平成11年度の自己血輸血は23施設(35.9%)が実施しており, 平均実施件数は31.1件/施設となっている. |
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ISSN: | 0546-1448 |