洗浄血小板の洗浄前白血球除去と洗浄後白血球除去による血小板機能の比較検討
「目的」 生理食塩液を用いて洗浄血小板を調製する際に, 洗浄前白血球除去と洗浄後白血球除去では, 血小板回収率に違いがあることが報告されている. これまでの検討から当センターでは, 血小板保存能がクエン酸含有生理食塩液よりも高いVeen D液をベースとした洗浄液を用いて洗浄血小板の調製協力を行っている. 今回, 我々はVeen D液をベースとした洗浄液を用いて, 洗浄前白血球除去WPCと洗浄後白血球除去WPCの血小板回収率やその他血小板活性について検討した. 「方法」 洗浄液は, Veen D液, ACD-A, メイロン, 注射用水の混液を用いた. 洗浄後, 24h振盪保存し白血球除去を行った...
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Format: | Tagungsbericht |
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Zusammenfassung: | 「目的」 生理食塩液を用いて洗浄血小板を調製する際に, 洗浄前白血球除去と洗浄後白血球除去では, 血小板回収率に違いがあることが報告されている. これまでの検討から当センターでは, 血小板保存能がクエン酸含有生理食塩液よりも高いVeen D液をベースとした洗浄液を用いて洗浄血小板の調製協力を行っている. 今回, 我々はVeen D液をベースとした洗浄液を用いて, 洗浄前白血球除去WPCと洗浄後白血球除去WPCの血小板回収率やその他血小板活性について検討した. 「方法」 洗浄液は, Veen D液, ACD-A, メイロン, 注射用水の混液を用いた. 洗浄後, 24h振盪保存し白血球除去を行ったWPC(A群)と白血球除去後, 直ちに洗浄し24h振盪保存したWPC(B群)の血小板回収率, 白血球除去率, pH,pO_2 ,pCO_2 , 血小板凝集能, %HSRの測定及び形態観察を行った. 「結果」 血小板回収率はA群70.4±7,0%, B群71.7±3.6%, 白血球除去率はA群99.8849±0.0744%, B群99,8685±0.1037%(両者とも残存白血球数は10^3 -10^4 /Bag), 血小板凝集能(最終濃度ADP5μM,collagen5μg/mL)はA群49.6±22.4%, B群48.4±17.2%, %HSRはA群24.3±5.4%, B群24.3±4.1%, discoid型血小板の割合についてはA群12.7±2.6%, B群14.0±2.4%であり, pH,pO_2 ,pCO_2 を含め全ての項目で両者に有意差は認められなかった. 「まとめ」 洗浄前白血球除去WPCと洗浄後白血球除去WPCの血小板回収率に違いは認められず, その血小板活性も同等であることを認めた. 現在, 洗浄血小板の輸血効果等ついても検討中である. |
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ISSN: | 0546-1448 |