30Gy放射線照射と白血球除去フィルターの併用が血小板ならびに輸注効果に与える影響

「目的」 輸血副作用防止策としての血小板製剤に対する30Gy放射線照射および白血球除去フィルターの併用処置が血小板輸血におよぼす影響を本学会で報告してきた. In vitroおよびin vivoでの追加検討に今までの結果をふまえて報告する. 「対象および方法」 日赤から供給される濃厚血小板製剤を対象とした. 30Gyの放射線照射と白血球除去フィルター（セパセルPL）で白血球除去を行った. 併用処置の順番は臨床に準じ, 製剤に放射線照射を行った後, 白血球除去フィルターを使用した. 製剤への影響は血小板回収率, 白血球除去率, 製剤上清内のβ－thromboglobulin（β－TG）と血小板第4因子（PF4）, FCMによるCD42ないしCD62の陽性率, 血小板凝集率を処置前後で検討した. 併用処置後の血小板輸血1時間および24時間後の補正血小板増加数（CCI）を測定し輸注効果を観察した.