当院における末梢血CD34陽性細胞数を指標とした末梢血幹細胞採取の効率化の検討

「目的」 末梢血幹細胞(PBSC)移植の普及により施行症例は増加しているが, より効率的なPBSC採取は必ずしも容易ではない. 最近, 採取されるCD34陽性細胞数は採取前の末梢血CD34陽性細胞数に相関するという報告がなされている. 今回我々は, 末梢血幹細胞採取時のCD34陽性細胞数と末梢血液所見との関連について検討しました. また, PBSC解凍時のCD34陽性細胞数生存率についても検討し, 若干の知見が得られたので報告する. 「対象および方法」 1998年11月からPBSC採取当日に末梢血CD34陽性細胞数を調べて末梢血幹細胞採取を行った25症例(MM7例, AML4例, ML4例,...

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Hauptverfasser: 大谷慎一, 益子貴臣, 狩野有作, 高野波留美, 小本美奈, 風間あきみ, 遠藤成子, 八木和世, 平田泰良, 梶原耕一, 萩原將太郎, 小原邦義, 柿田章
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「目的」 末梢血幹細胞(PBSC)移植の普及により施行症例は増加しているが, より効率的なPBSC採取は必ずしも容易ではない. 最近, 採取されるCD34陽性細胞数は採取前の末梢血CD34陽性細胞数に相関するという報告がなされている. 今回我々は, 末梢血幹細胞採取時のCD34陽性細胞数と末梢血液所見との関連について検討しました. また, PBSC解凍時のCD34陽性細胞数生存率についても検討し, 若干の知見が得られたので報告する. 「対象および方法」 1998年11月からPBSC採取当日に末梢血CD34陽性細胞数を調べて末梢血幹細胞採取を行った25症例(MM7例, AML4例, ML4例, NHL3例, 精巣腫瘍3例, 睾丸腫瘍2例, リンパ芽球性リンパ腫1例)55検体を対象とした. また, その中でPBSC解凍後のCD34陽性細胞数生存率を検討した5症例10検体について調べた. 末梢血幹細胞の動員は顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を投与して行った. 採取は連続成分採血装置(AS104, フレゼニウス社)を用いた. 血算は自動血球計測装置(Coulter STAKS, コウルター社), CD34陽性細胞の測定はフローサイトメトリー(EPICSXL-MCL, ペックマンコールター社)を用いた.
ISSN:0546-1448