エリスロポエチン併用自己血貯血患者における整形外科手術後の凝固, 線溶系因子の検討
「目的」 整形外科の股関節・膝関節手術後には下肢深部静脈血栓症(DVT)の頻度が高い. ところが, DVT発症を予見できる背景因子は, エリスロポエチン(rEPO)を含めて明らかにされていない. そのため術後にDVTを早期発見し早期に治療する必要がある. そこで, 今回, DVT発症に対するrEPOの影響を検討するとともに, 手術後のDVTの早期発見を目的として凝固, 線溶系因子の変化を検討したので報告する. 「方法」 人工股関節や膝関節置換術および股関節骨切り術の37例(13-85歳, 男6, 女31)を対象とした. 全例術前に800-1,200mlの自己血貯血を行ったが, 22例にrEPO...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2001, Vol.47 (2), p.239-239 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」 整形外科の股関節・膝関節手術後には下肢深部静脈血栓症(DVT)の頻度が高い. ところが, DVT発症を予見できる背景因子は, エリスロポエチン(rEPO)を含めて明らかにされていない. そのため術後にDVTを早期発見し早期に治療する必要がある. そこで, 今回, DVT発症に対するrEPOの影響を検討するとともに, 手術後のDVTの早期発見を目的として凝固, 線溶系因子の変化を検討したので報告する. 「方法」 人工股関節や膝関節置換術および股関節骨切り術の37例(13-85歳, 男6, 女31)を対象とした. 全例術前に800-1,200mlの自己血貯血を行ったが, 22例にrEPO24,000IUの皮下投与を併用した. 上行性下肢静脈造影を手術前および手術後7日に実施した. 凝固系因子としてTAT,F1+2, 可溶性フィブリン定量(FM)を, 線溶系因子としてDダイマー, PIC,PAI-1をそれぞれ貯血開始前, 術前日, 術直後, 術翌日, 術後3日, 7日, 10日, 14日, 28日に測定した. |
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ISSN: | 0546-1448 |