愛知県における肝疾患患者および献血者におけるB型肝炎ウィルスgenotypeの検討

[目的] B型肝炎ウイルス(HBV)は塩基配列の違いからA型からG型までの7つの遺伝子型(genotype)に分類される. さらに重要なことはgenotypeにより臨床的・疫学的意義が異なるとされていることである. そこで, 今回我々は肝疾患患者と献血で初めてHBV感染を指摘された献血者におけるHBV genotypeの分布およびその臨床的意義につき検討した. [対象] 愛知県内の大学病院にてB型肝疾患として罹っている患者225例(患者群)と1999年から2000年に愛知県血液センターにてはじめてHBsAg陽性を指摘された173例(献血群)である. [方法] 患者群は愛知県内の4大学病院にて治...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2001, Vol.47 (2), p.205-205
Hauptverfasser: 大川トヨ子, 越知則予, 佐藤茂, 笠原勝, 小池史泰, 脇田充史, 神谷忠, 坂野章吾, 溝上雅史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[目的] B型肝炎ウイルス(HBV)は塩基配列の違いからA型からG型までの7つの遺伝子型(genotype)に分類される. さらに重要なことはgenotypeにより臨床的・疫学的意義が異なるとされていることである. そこで, 今回我々は肝疾患患者と献血で初めてHBV感染を指摘された献血者におけるHBV genotypeの分布およびその臨床的意義につき検討した. [対象] 愛知県内の大学病院にてB型肝疾患として罹っている患者225例(患者群)と1999年から2000年に愛知県血液センターにてはじめてHBsAg陽性を指摘された173例(献血群)である. [方法] 患者群は愛知県内の4大学病院にて治療, 観察中の患者である. 一方, 献血群は献血時にr-PHA法にてHBsAg陽性をはじめて指摘された献血者である. HBV genotypeはPCR-RFLP法にて測定した. また, 判定保留例はEIA法および塩基配列を決定し, 分子進化学的にgenotypeを決定中である.
ISSN:0546-1448