当院での院内血液汚染事故の検討

当院の院内血液汚染事故対策の実状を報告する. 1994年1月から2000年8月末までに届けられた院内血液汚染事故864例を対象とした. 1994年より学生に対してHBワクチン接種を行っている. 事故時被汚染者がすでにHBs抗体を保有し, HBIGの投与が不要であった率は年々増加し81.8%に達した. これはワクチン接種を早期に行った結果HBs抗体保有率が上昇したためと考えられた. HCV関連事故からは刺傷・切傷の場合のみ急性肝炎の発症があり, 頻度は3/356(0.8%)であった. 今後, 汚染血・感染状況別に効率的なフォローアップ方法を検討し必要十分な体制を確立したい....

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Hauptverfasser: 播磨聖子, 松本恵, 武田正, 石川浩美, 橋本幸子, 巽亜紀, 中町育代, 沼田由美子, 藤野恵三, 尾嶋成子, 北橋繁, 村井順一郎, 鱧谷美代子, 西口修平, 塩見進, 関守一, 巽典之
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:当院の院内血液汚染事故対策の実状を報告する. 1994年1月から2000年8月末までに届けられた院内血液汚染事故864例を対象とした. 1994年より学生に対してHBワクチン接種を行っている. 事故時被汚染者がすでにHBs抗体を保有し, HBIGの投与が不要であった率は年々増加し81.8%に達した. これはワクチン接種を早期に行った結果HBs抗体保有率が上昇したためと考えられた. HCV関連事故からは刺傷・切傷の場合のみ急性肝炎の発症があり, 頻度は3/356(0.8%)であった. 今後, 汚染血・感染状況別に効率的なフォローアップ方法を検討し必要十分な体制を確立したい.
ISSN:0546-1448