保存に伴う血小板製剤の性状推移

目的:核酸増幅検査の導入による検査所要時間の増加は, 血小板製剤の実質的有効期限を短縮する結果となっている. 今回我々は, この対策の一つである有効期限延長を背景に製剤の性状推移に関して検討を行った. 方法:対象製剤は採血機種CCS及びTERUSYSにapheresis kitを用いて採取した保存前白血球除去製剤PSFPCであり, kit未使用の従来製剤をcontrolとした. 保存期間は6日間であり, 検討項目は次の通りである. 血小板数, 製剤容量, 残存白血球数, pH,Swirling pattern,EPS,IL-6, 無菌試験. 結果及び考察:PSFPC群とcontrol群の性状比...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 一ノ渡俊也, 星尚宏, 星宣幸, 後藤美代子, 武井裕, 渡辺岩雄
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:目的:核酸増幅検査の導入による検査所要時間の増加は, 血小板製剤の実質的有効期限を短縮する結果となっている. 今回我々は, この対策の一つである有効期限延長を背景に製剤の性状推移に関して検討を行った. 方法:対象製剤は採血機種CCS及びTERUSYSにapheresis kitを用いて採取した保存前白血球除去製剤PSFPCであり, kit未使用の従来製剤をcontrolとした. 保存期間は6日間であり, 検討項目は次の通りである. 血小板数, 製剤容量, 残存白血球数, pH,Swirling pattern,EPS,IL-6, 無菌試験. 結果及び考察:PSFPC群とcontrol群の性状比較において, 検討項目に総じて有意差はなく, Swirling patternの検討からも, 各群の保存3日目と5日目との比較において統計学的に差がないことが示された. また, 併せて行った無菌試験からも陰性との結果を得た.
ISSN:0546-1448