「エホバの証人」信者に発症した急性骨髄性白血病症例の経験
症例は43歳女性. 性器出血, 発熱にて2000年1月下旬受診. 赤血球259万, 血色素7.9g/dl, 血小板27万, 白血球11380(芽球99%), 芽球はP・0(+), CD_2 (-), CD_7 , (+), CD_13 (+), CD_14 (-), CD_20 (-), CD_33 , (-), CD_34 (+), CD_56 (+), HLA-DR(+). 染色体46xxi(21q), DIC(-). AML(M_1 )と診断した. 患者・家族3名の全員が「エホバの証人」信者であった. 病名, 病態, 治療方針(副作用など), 予後について説明した. 全員が血液の使用を拒...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 症例は43歳女性. 性器出血, 発熱にて2000年1月下旬受診. 赤血球259万, 血色素7.9g/dl, 血小板27万, 白血球11380(芽球99%), 芽球はP・0(+), CD_2 (-), CD_7 , (+), CD_13 (+), CD_14 (-), CD_20 (-), CD_33 , (-), CD_34 (+), CD_56 (+), HLA-DR(+). 染色体46xxi(21q), DIC(-). AML(M_1 )と診断した. 患者・家族3名の全員が「エホバの証人」信者であった. 病名, 病態, 治療方針(副作用など), 予後について説明した. 全員が血液の使用を拒否したが, それ以外の積極的治療は強く希望した. Epo,G-CSF,M-CSFなどを併用の上でDCMP療法を行ったが効果は得られず, 全経過約40日で貧血による心不全で死亡した. 無輸血による急性白血病治療の適否, かかる症例を経験した医療現場の問題点などにつき考案したい. |
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ISSN: | 0546-1448 |