4℃保存血小板製剤の再評価
血小板製剤(platelet concentrate, PC)は室温で水平振盪器を用いて保存することと規定されている1). これは低温保存では形態変化や膜組成の変化が著しく2)3), 輸血後の血小板寿命が極端に短い事実等に基づいている4). 一方, 4℃で保存することが可能であれば, 細菌感染や白血球由来の炎症性サイトカインに起因する輸血合併症を減少できる可能性も指摘されている5)6). 今回4℃保存血小板の特徴についてin vitroでの検討を行い, 水平振盪器を使用した4℃保存PCでは, 放出反応を伴う血小板凝集能が保存され, RANTES, βトロンボグロブリン(βTG)などの血小板由来...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2000/10/01, Vol.46(5), pp.480-486 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 血小板製剤(platelet concentrate, PC)は室温で水平振盪器を用いて保存することと規定されている1). これは低温保存では形態変化や膜組成の変化が著しく2)3), 輸血後の血小板寿命が極端に短い事実等に基づいている4). 一方, 4℃で保存することが可能であれば, 細菌感染や白血球由来の炎症性サイトカインに起因する輸血合併症を減少できる可能性も指摘されている5)6). 今回4℃保存血小板の特徴についてin vitroでの検討を行い, 水平振盪器を使用した4℃保存PCでは, 放出反応を伴う血小板凝集能が保存され, RANTES, βトロンボグロブリン(βTG)などの血小板由来生理活性物質の蓄積が抑制されることを確認した. これらの成績から4℃保存につき今後も検討の価値があるものと考えられた. |
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ISSN: | 0546-1448 1883-8383 |
DOI: | 10.3925/jjtc1958.46.480 |