未熟児貧血の成因と治療
最近の周産期医療の進歩はめざましいものがある. これまで生存がきわめて難しいとされていた, 出生体重500g未満のマイクロ未熟児の救命例が次々と報告され, われわれが救命しえた在胎21週, 出生体重398gのマイクロ未熟児もすでに普通小学校へ入学し, クラスメイトにいじめられるどころか, 級友を泣かせる位, 元気に生活している. この早期産児の生存率の向上の中で, 極低出生体重児とくに超低出生体重児の貧血の予防・治療がますます重要な課題となっている. 未熟児貧血に対する輸血回避の旗手として華々しく登場した遺伝子組換え型エリスロポエチン製剤については最近, その適応を狭めようとする動きがある....
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 2000-06, Vol.46 (3), p.357-362 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 最近の周産期医療の進歩はめざましいものがある. これまで生存がきわめて難しいとされていた, 出生体重500g未満のマイクロ未熟児の救命例が次々と報告され, われわれが救命しえた在胎21週, 出生体重398gのマイクロ未熟児もすでに普通小学校へ入学し, クラスメイトにいじめられるどころか, 級友を泣かせる位, 元気に生活している. この早期産児の生存率の向上の中で, 極低出生体重児とくに超低出生体重児の貧血の予防・治療がますます重要な課題となっている. 未熟児貧血に対する輸血回避の旗手として華々しく登場した遺伝子組換え型エリスロポエチン製剤については最近, その適応を狭めようとする動きがある. 一方, GVHDの反省から禁忌とされたwalking donorからの輸血を見直そうとする動きもある. また, 別稿で述べられているように, 臍帯血を用いた自己血輸血の導入も検討されている. |
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ISSN: | 0546-1448 |