当院のMPHA法による抗血小板抗体スクリーニング検査の現状

白血病などの血液疾患や担癌患者への化学療法の支持療法として血小板輸血が頻回に行われるようになった. 今回, 抗血小板抗体を検出する目的で市販キット(オリビオII,MPHA法)を用いた当院でのスクリーニング検査の現状および問題点について報告する. 検査対象と結果:期間は1997年3月から1999年6月に検査依頼を受けたもの, PC輸血患者, 輸血時副作用の認められた患者について行った. MPHA陽性は23件, 血液センターに特異性解析を依頼したのは18件. 17件に抗HLA抗体が検出され, 抗HPA抗体は陰性だった. 検査不一致の1例については患者死亡により追求できなかった. 18例中11例でH...

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Hauptverfasser: 藤井喜栄子, 後藤健治, 佐藤淑子, 佐々木さき子, 高舘潤子, 上机美穂子, 田崎哲典, 伊藤忠一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:白血病などの血液疾患や担癌患者への化学療法の支持療法として血小板輸血が頻回に行われるようになった. 今回, 抗血小板抗体を検出する目的で市販キット(オリビオII,MPHA法)を用いた当院でのスクリーニング検査の現状および問題点について報告する. 検査対象と結果:期間は1997年3月から1999年6月に検査依頼を受けたもの, PC輸血患者, 輸血時副作用の認められた患者について行った. MPHA陽性は23件, 血液センターに特異性解析を依頼したのは18件. 17件に抗HLA抗体が検出され, 抗HPA抗体は陰性だった. 検査不一致の1例については患者死亡により追求できなかった. 18例中11例でHLA-PCの供給を受けた. MPHA陰性, または未検査でPTRの疑いのある患者や輸血副作用により精査依頼をして抗HLA抗体が検出された例が12例あった. 12例中6例はMPHA法陰性. 3例は血液センター依頼後陽転し, 2例はすでに他院にて輸血既往がありMPHA検査の前にPTRの疑いおよび副作用のため依頼したものでMPHAは2+と強陽性だった.
ISSN:0546-1448