UVCによる第VIII因子製剤中ヒトパルボウイルスB19の不活化
「目的」現在の血漿分画製剤の残された課題の一つは, S/D処理および加熱処理に耐性を持つヒトパルボウイルスB19(B19)の不活化である. これまでUVC照射により, B19のモデルウイルスであるブタおよびイヌパルボウイルスが不活化されることは示されている. 今回, モデルウイルスではなくB19を用い, UVC照射による第VIII因子(FVIII)製剤中のB19の不活化とFVIII活性への影響を検討した. UVC照射によりFVIII活性が低下したことから, その保護剤についても検討した. 「方法」B19懸濁液は, B19陽性血漿を遠心分離し, 得られた沈渣をPBSに懸濁して調製した. FVII...
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Zusammenfassung: | 「目的」現在の血漿分画製剤の残された課題の一つは, S/D処理および加熱処理に耐性を持つヒトパルボウイルスB19(B19)の不活化である. これまでUVC照射により, B19のモデルウイルスであるブタおよびイヌパルボウイルスが不活化されることは示されている. 今回, モデルウイルスではなくB19を用い, UVC照射による第VIII因子(FVIII)製剤中のB19の不活化とFVIII活性への影響を検討した. UVC照射によりFVIII活性が低下したことから, その保護剤についても検討した. 「方法」B19懸濁液は, B19陽性血漿を遠心分離し, 得られた沈渣をPBSに懸濁して調製した. FVIII製剤と同一組成の溶液にB19を添加し, UVC(254nm)を時間を変えて照射した. B19感染性は, CFU-Eを用いた間接蛍光抗体法により測定した(昨年の本学会で報告). FVIII製剤は1U/mlに希釈し, UVCを照射した. FVIII活性は, 凝固法により測定した. ルチンおよびカテキン類存在下でUVC照射し, B19感染性あるいはFVIII活性を測定した. |
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ISSN: | 0546-1448 |