同相末梢血幹細胞移植(allo-PBSCT)後のchimerismの解析

「諸言」従来, 造血幹細胞移植後のドナー細胞の生着は, 造血回復以外の直接的な証明法として, 血液型, 性染色体の不一致がある場合には, そのreceipient typeからdonor typeに変換することで確認されてきた. しかし, 操り返し配列に多型性をもつVNTR(variable number of tandem repeat)は, 血液型, 性染色体が一致している場合にも生着確認が可能であることから, 近年利用が拡大しつつある. 今回我々は, 従来の同種骨髄移植に比べ速やかな造血回復が得られる同種末梢血幹細胞移植(allo-PBSCT)後のchimerismを, VNTRを使って...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2000, Vol.46 (2), p.205-205
Hauptverfasser: 藤井伸治, 前田嘉信, 平松靖史, 角南一貴, 品川克至, 池田和眞, 原田実根
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「諸言」従来, 造血幹細胞移植後のドナー細胞の生着は, 造血回復以外の直接的な証明法として, 血液型, 性染色体の不一致がある場合には, そのreceipient typeからdonor typeに変換することで確認されてきた. しかし, 操り返し配列に多型性をもつVNTR(variable number of tandem repeat)は, 血液型, 性染色体が一致している場合にも生着確認が可能であることから, 近年利用が拡大しつつある. 今回我々は, 従来の同種骨髄移植に比べ速やかな造血回復が得られる同種末梢血幹細胞移植(allo-PBSCT)後のchimerismを, VNTRを使って解析検討した. 「対象・方法」allo-PBSCTが施行された血液悪性疾患7症例を対象にした. 移植後造血回復日までは3日毎に, 造血回復後は2週毎に末梢血を採取し, 白血球よりDNAを抽出. PCRにて増幅する, VNTR座位はD1S80, D17S5, APO-B,D12S1090, D3S1744, D18S849. 増幅産物は, 7%ポリアクリルアミドゲルにて泳動, GelStar染色液を用いて染色し, chimerismを解析検討した.
ISSN:0546-1448