当院における非溶血性輸血副作用発生状況の検討

目的:輸血副作用は, 重篤なもの以外は報告されないことが多いため, 血小板製剤などによる非溶血性副作用の発生頻度に関する情報はまだ十分とは言えない. 今回我々は, 当院で非溶血性輸血副作用が実際にどの程度発生しているのか血液内科を中心に調査を行った. 対象および方法:H9年9月からH11年8月までの2年間に血液内科で輸血を受けた患者76人(輸血件数PC2416本, MAP1334本, FFP524本). PC,MAPは全例輸血前に放射線照射を施行し, 輸血時に白血球除去フィルターを使用した. 副作用は, 輸血の中止または薬剤投与を要したものを日赤血液センターに報告し抗HLA抗体, 抗血小板抗体...

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Hauptverfasser: 中村真佐徳, 村山徹, 五明広志, 水野石一, 村山美香, 小泉民雄, 井本しおん
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:輸血副作用は, 重篤なもの以外は報告されないことが多いため, 血小板製剤などによる非溶血性副作用の発生頻度に関する情報はまだ十分とは言えない. 今回我々は, 当院で非溶血性輸血副作用が実際にどの程度発生しているのか血液内科を中心に調査を行った. 対象および方法:H9年9月からH11年8月までの2年間に血液内科で輸血を受けた患者76人(輸血件数PC2416本, MAP1334本, FFP524本). PC,MAPは全例輸血前に放射線照射を施行し, 輸血時に白血球除去フィルターを使用した. 副作用は, 輸血の中止または薬剤投与を要したものを日赤血液センターに報告し抗HLA抗体, 抗血小板抗体, 抗顆粒球抗体, 抗血漿タンパク抗体, 血清IgEレベルを測定してもらった. 特に処置を要さなかった軽微な副作用は除外した.
ISSN:0546-1448