不規則抗体保有者への対応(北陸3県のアンケート調査結果より)

今回, 不規則抗体保有患者への対応に対して北陸三県で各施設の実態アンケート調査したので報告する. (1)抗体検出数は, 308検体, 種類は32種(単体20種:複合12種) (2)保有患者への説明は, 63%が主治医に任せる結果となった. また, 完全に把握していない施設が多かった. 不規則抗体が疑われる場合の同定方法は血液センターに依頼する施設が48%と多く, 自施設での同定は, 33%であった. (3)Rh(E)抗原陰性受血者への抗体の有無に関わらず輸血は, (E)抗原陰性血を選んでいないが68%・選んでいるが21%となった. (4)直接クームス陽性患者の追加試験は, 抗IgGクームス55...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 2000, Vol.46 (1), p.26-27
Hauptverfasser: 山本貞明, 畑隆弘, 岩本真智子, 浮橋真由美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回, 不規則抗体保有患者への対応に対して北陸三県で各施設の実態アンケート調査したので報告する. (1)抗体検出数は, 308検体, 種類は32種(単体20種:複合12種) (2)保有患者への説明は, 63%が主治医に任せる結果となった. また, 完全に把握していない施設が多かった. 不規則抗体が疑われる場合の同定方法は血液センターに依頼する施設が48%と多く, 自施設での同定は, 33%であった. (3)Rh(E)抗原陰性受血者への抗体の有無に関わらず輸血は, (E)抗原陰性血を選んでいないが68%・選んでいるが21%となった. (4)直接クームス陽性患者の追加試験は, 抗IgGクームス55%・抗補体37%・解離試験31%・自己吸収試験10%おこなっていた. また, 自己抗体特異性のある場合とない場合と共に主治医の判断に任せるが一番多く, ないの場合52%・あるの場合43%となった. (5)妊婦抗体スクリーニングを, 実施及びRh(D)陰性のみ実施含めて38%となり, 回数は, 定期的でなく医師の指示によるものが多かった. (6)抗M・抗Leb保有者への輸血の対応は, 抗グロブリン試験陰性の場合は, 抗原陰性血をする34%・しない28%となった. 抗グロブリン試験陽性の場合は, 抗原陰性のものを選択するが52%であった. 詳細については, 当日学会の席にて発表する.
ISSN:0546-1448