自家末梢血幹細胞移植の技術協力
目的:平成8年8月より医療機関の要請に応じ, 自家末梢血幹細胞の調製保管を行ってきたが, 末梢血幹細胞移植が健保適用となり, 医療機関からの協力要請が増加してきた. そこで, 技術協力をより効率的に実施するため, 経済面も考慮し調製開始から凍結完了までの作業時間短縮を検討したので報告する. 方法:本年6月までに, 5医療機関25名の患者に対し58回の凍結保存を行った. 医療機関において採取された末梢血幹細胞液をCP-1を用いた簡易凍結法にて-80℃の超低温フリーザーで凍結し, 細胞終濃度は2×10^8 /mL以下とした. 試薬の分注, 添加には無菌接合装置(TSCD:テルモ社製)を使用した....
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1999, Vol.45 (6), p.962-963 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:平成8年8月より医療機関の要請に応じ, 自家末梢血幹細胞の調製保管を行ってきたが, 末梢血幹細胞移植が健保適用となり, 医療機関からの協力要請が増加してきた. そこで, 技術協力をより効率的に実施するため, 経済面も考慮し調製開始から凍結完了までの作業時間短縮を検討したので報告する. 方法:本年6月までに, 5医療機関25名の患者に対し58回の凍結保存を行った. 医療機関において採取された末梢血幹細胞液をCP-1を用いた簡易凍結法にて-80℃の超低温フリーザーで凍結し, 細胞終濃度は2×10^8 /mL以下とした. 試薬の分注, 添加には無菌接合装置(TSCD:テルモ社製)を使用した. 結果および考察:技術協力を開始した当初は, 凍結完了までの作業時間が約2時間であった. 重量法の導入など作業の簡素化, 資材・機器(無菌接合装置)の使用の工夫, 調製マニュアルの整備等により, 作業者による個人差のない作業を可能とし, 作業時間も約1時間と大幅に短縮することができた. 今後このような技術協力等を通じて造血幹細胞への知見を深めていきたいと考えている. |
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ISSN: | 0546-1448 |