小児固形腫瘍に対するPBSCTの経験
鳥取大学小児科では1990年から造血幹細胞移植を始め, 1999年1月までに34例に対してのべ51回の移植を行った. このうち, PBSCTは1994年に1例目を行い, 以後autoPBSCTを14例(15回), alloPBSCT(CD34陽性細胞移植)を5例(9回)行った. 固形腫瘍に対しては, autoPBSCTを4例に対して行った. 症例1:9歳男児:横紋筋肉腫 移植時期:初回寛解中 前処置:VP-16, L-PAM,CBDCA 移植(CD34+)細胞数31×10^6 /kg→生着 転帰:完全寛解中 症例2:2歳女児:横紋筋肉腫 移植時期:初回寛解期 前処置:VP-16, L-PAM,...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 鳥取大学小児科では1990年から造血幹細胞移植を始め, 1999年1月までに34例に対してのべ51回の移植を行った. このうち, PBSCTは1994年に1例目を行い, 以後autoPBSCTを14例(15回), alloPBSCT(CD34陽性細胞移植)を5例(9回)行った. 固形腫瘍に対しては, autoPBSCTを4例に対して行った. 症例1:9歳男児:横紋筋肉腫 移植時期:初回寛解中 前処置:VP-16, L-PAM,CBDCA 移植(CD34+)細胞数31×10^6 /kg→生着 転帰:完全寛解中 症例2:2歳女児:横紋筋肉腫 移植時期:初回寛解期 前処置:VP-16, L-PAM,CBDCA,THP-ADM 移植(CD34+)細胞数3.9×10^6 /kg→生着 転帰:再発, 死亡 症例3:9ヵ月女児:非ホジキンリンパ腫 移植時期:初回寛解期 前処置:MCNU,VP-16, Ara-C,CY 移植(CD34+)細胞数31×10^6 /kg→生着 転帰:完全寛解中 症例4:11歳男児:非ホジキンリンパ腫 移植時期:初回寛解期 前処置:MCNU,VP-16, Ara-C,CY 移植(CD34+)細胞数46.8×10^6 /kg→生着 転帰:完全寛解中 考案:我々はautoPBSCTは化学療法の延長として考えている. 従って, 用量依存性の薬剤がある場合は固形腫瘍であっても適応としている. 報告した4例のうち1例は再発したが, 3例はそれぞれ18ヵ月, 23ヵ月, 52ヵ月寛解を維持しており, PBSCTは有効であったと考えている. |
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ISSN: | 0546-1448 |