地域中小病院における輸血の現況
厚生省医療行政要覧によれば平成8年の全国一般病院8,421施設での外科標傍率は70%でありその多数を中小病院が占めた. また輸血を要する確率が高い全身麻酔手術数は128,086件であった. 当院では年次的に内科・泌尿器科透析患者の各種血液製剤輸血単位数は一定で, 外科系診療科では手術・全身麻酔件数の増加と共に術中同種血輸血(RC-MAP)適用例は増加傾向にある. 輸血例の術中出血量を検討すると, 出血量の偏差が強く, 無輸血手術, 自己血輸血の適応例も存在した. 1998年4月から待機的手術症例に自己血輸血を導入した. 手術日までの待機が短期間であること等を考慮し貯血式, 希釈式を選択あるいは...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 厚生省医療行政要覧によれば平成8年の全国一般病院8,421施設での外科標傍率は70%でありその多数を中小病院が占めた. また輸血を要する確率が高い全身麻酔手術数は128,086件であった. 当院では年次的に内科・泌尿器科透析患者の各種血液製剤輸血単位数は一定で, 外科系診療科では手術・全身麻酔件数の増加と共に術中同種血輸血(RC-MAP)適用例は増加傾向にある. 輸血例の術中出血量を検討すると, 出血量の偏差が強く, 無輸血手術, 自己血輸血の適応例も存在した. 1998年4月から待機的手術症例に自己血輸血を導入した. 手術日までの待機が短期間であること等を考慮し貯血式, 希釈式を選択あるいは両者を併用した, 5ヵ月間で11例を経験し, 1例に同種血を併用した. 自己血の導入により同種血の有効利用を期待したい. |
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ISSN: | 0546-1448 |