リウマチ因子高値の末期がん患者に見られたNon-specific warm antibodyの1例
症例は, リウマチによる二級身体障害手帳を有する女性で, 腹水貯留, 下血を主訴として入院, 輸血歴はない. 交差適合試験において, アルブミン法とクームス法の主試験と自己対照のみに強い凝集が見られた. この原因は, 不規則抗体(-), 生食・クームス法(-), 生理食液置換法(+), ブロメリン一段・二段法(+), アルブミンベースの抗血清や試薬で反応すること, 新鮮な牛アルブミン血清と反応しないこと, 2ME処理によって結合性が消失すること, 臍帯血球4件と反応すること, 抗体解離試験(-), RF値(1,790mIU/ml)と凝集抗体価(4,096倍)が赤血球製剤と血漿分画製剤の輸血に対...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は, リウマチによる二級身体障害手帳を有する女性で, 腹水貯留, 下血を主訴として入院, 輸血歴はない. 交差適合試験において, アルブミン法とクームス法の主試験と自己対照のみに強い凝集が見られた. この原因は, 不規則抗体(-), 生食・クームス法(-), 生理食液置換法(+), ブロメリン一段・二段法(+), アルブミンベースの抗血清や試薬で反応すること, 新鮮な牛アルブミン血清と反応しないこと, 2ME処理によって結合性が消失すること, 臍帯血球4件と反応すること, 抗体解離試験(-), RF値(1,790mIU/ml)と凝集抗体価(4,096倍)が赤血球製剤と血漿分画製剤の輸血に対して激減したこと, 蛋白分画像のβ-γBridg-ingが輸血後軽減したこと, 輸血副作用は見られず輸血の効果が得られたことから, リウマチ因子とアルブミン関連抗体が関与したNon-Specific warm antibodyと考えられる. |
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ISSN: | 0546-1448 |