献血者より検出された血液型キメラの1例
自動輸血検査装置オリンパスPK7200のおもて試験で部分凝集を示した検体について精査及び家系調査を行った. 発端者S. Kは, 18歳の男性で抗A血清及び抗B血清に対して部分凝集を示した. 0型血清とは部分凝集を認めないこと, ゲルカラム, フローサイトメトリーの成績からA型血球とB型血球の混在と考えた. 抗A血清, 抗B血清それぞれを用いて凝集血球と非凝集血球に分離したところAl;CcDEe,P2, MNSs,Le^a -b+ ,Fy^a+b- ,Jk^a-b+ ,Di^a- ・Xga-,B;CcDee,Pl,MNSs,Le^a-b+ ,Fy^a+b- ,Jk^a-b+ ,Di^a- ・Xg...
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Zusammenfassung: | 自動輸血検査装置オリンパスPK7200のおもて試験で部分凝集を示した検体について精査及び家系調査を行った. 発端者S. Kは, 18歳の男性で抗A血清及び抗B血清に対して部分凝集を示した. 0型血清とは部分凝集を認めないこと, ゲルカラム, フローサイトメトリーの成績からA型血球とB型血球の混在と考えた. 抗A血清, 抗B血清それぞれを用いて凝集血球と非凝集血球に分離したところAl;CcDEe,P2, MNSs,Le^a -b+ ,Fy^a+b- ,Jk^a-b+ ,Di^a- ・Xga-,B;CcDee,Pl,MNSs,Le^a-b+ ,Fy^a+b- ,Jk^a-b+ ,Di^a- ・Xg^a- で, 混合比は85:15であった. 血清中の糖転移酵素, 唾液, 爪の型物質はA,Bともに証明された. HLA型検査は, A2, All,A33/B62, B54, B44/Cw9, Cwl,Cw14とトリプレットで父親のハプロタイプを両方遺伝しており2種のリンパ球の混在が考えられた. 発端者は, 双生児である疑いを否定しており, fibroblastの染色体検査を実施していないことや生殖能力が不明なことなどからDispamic chimeraかTwin chimeraか断定できていない. |
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ISSN: | 0546-1448 |