大量出血と輸血一極限での輸血生存例救命救急センターにおける大量輸血20症例の検討

「目的」大量輸血症例の大半を占める多発外傷の場合, 出血量の推定は困難であり, 主治医は検査結果と血行動態から輸液および輸血量を決定している. そこで, 大量輸血の実態を明らかにするために診療録を調査し検討した. 「対象」1997年一年間に駿河台日本大学病院で, 24時間以内に20単位以上の赤血球製剤を使用した大量輸血23例中, 診療録から情報を得られた20例を対象とした. 「結果」症例の内訳は, 多発外傷13例, CPAによる経皮的人工心肺(PCPS)装着4例, 手術中の大量出血2例, 動脈瘤破裂1例で, 転帰は, 生存5例, 死亡15例であった. 生存5症例のデータ(年齢, 性別, 使用製...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1999, Vol.45 (4), p.592-592
Hauptverfasser: 村上純子, 林国樹, 土屋達行, 河野均也, 佐々木貴代子, 田中靖美, 福島かおる, 田村美智子, 大槻穣治, 矢崎誠治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」大量輸血症例の大半を占める多発外傷の場合, 出血量の推定は困難であり, 主治医は検査結果と血行動態から輸液および輸血量を決定している. そこで, 大量輸血の実態を明らかにするために診療録を調査し検討した. 「対象」1997年一年間に駿河台日本大学病院で, 24時間以内に20単位以上の赤血球製剤を使用した大量輸血23例中, 診療録から情報を得られた20例を対象とした. 「結果」症例の内訳は, 多発外傷13例, CPAによる経皮的人工心肺(PCPS)装着4例, 手術中の大量出血2例, 動脈瘤破裂1例で, 転帰は, 生存5例, 死亡15例であった. 生存5症例のデータ(年齢, 性別, 使用製剤単位数(MAP,FFP,PLT), 検査データ(搬入時Hb,Hb最低値, plt最低値, 総蛋白最低値))と, 死亡症例の平均データを示す.
ISSN:0546-1448