東北6県における国立病院・療養所の輸血業務の現状について

東北地方の国立医療機関23施設(国立病院4, 療養所19)における輸血検査業務の実態を把握する目的でアンケート調査を行った. その結果, (1)ABO式血液型検査は, 14施設(60.9%)が試験管法を用いていたが, 裏試験未実施が2施設(8.7%)あり, 早期の改善が必要と思われた. (2)血液型ダブルチェックは9施設(39.1%)が未実施であった. (3)抗体スクリーニングはランニングコスト等から16施設(70%)が未実施であった. (4)交差適合試験は2施設(8.7%)がクームス法未実施であった. (5)輸血用血液の放射線照射は, 16施設(69.6%)が実施していた. 以上の結果から東...

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Hauptverfasser: 中山広光, 山崎孝文, 手文明, 菊地秀, 正宗良知, 高橋通規
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:東北地方の国立医療機関23施設(国立病院4, 療養所19)における輸血検査業務の実態を把握する目的でアンケート調査を行った. その結果, (1)ABO式血液型検査は, 14施設(60.9%)が試験管法を用いていたが, 裏試験未実施が2施設(8.7%)あり, 早期の改善が必要と思われた. (2)血液型ダブルチェックは9施設(39.1%)が未実施であった. (3)抗体スクリーニングはランニングコスト等から16施設(70%)が未実施であった. (4)交差適合試験は2施設(8.7%)がクームス法未実施であった. (5)輸血用血液の放射線照射は, 16施設(69.6%)が実施していた. 以上の結果から東北地方における国立医療機関の輸血検査業務において種々の改善すべき点のあることが判明した.
ISSN:0546-1448