輸血検査部門への医薬情報活動について

福知山血液センターでは平成7年8月より, 事業の効率的な運営と更なる検査精度の均一化のため, 献血者血液に関する検査と医療機関からの依頼による患者血液の不規則抗体同定試験, 血液型の精査等の検査が京都血液センターで実施されることになった. しかし, 患者血液の京都血液センターへの送付時間延長のため, 検査結果の判明が遅延することになり, いくつかの医療機関においては, 不規則抗体同定用パネル血球を始めとした輸血前検査に必要な試薬を揃えて, 自施設で検査を行うようになった. しかし, 年間数例の不規則抗体陽性検体に遭遇する施設にとって, 不規則抗体の同定試験の進め方, 新たにそろえた試薬の活用方...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1998, Vol.44 (5), p.660-660
Hauptverfasser: 田淵千代子, 谷口重喜, 松浦尚雄, 山中烈次, 横山繁樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:福知山血液センターでは平成7年8月より, 事業の効率的な運営と更なる検査精度の均一化のため, 献血者血液に関する検査と医療機関からの依頼による患者血液の不規則抗体同定試験, 血液型の精査等の検査が京都血液センターで実施されることになった. しかし, 患者血液の京都血液センターへの送付時間延長のため, 検査結果の判明が遅延することになり, いくつかの医療機関においては, 不規則抗体同定用パネル血球を始めとした輸血前検査に必要な試薬を揃えて, 自施設で検査を行うようになった. しかし, 年間数例の不規則抗体陽性検体に遭遇する施設にとって, 不規則抗体の同定試験の進め方, 新たにそろえた試薬の活用方法等に不慣れなための問題が生じていた. そこで, 血液センターにおける医薬情報活動の一環として, 平成7年10月から平成8年8月までの間, 5医療機関を対象に不規則抗体陽性, ABO亜型, 直接クームス試験陽性等, 計12種類の検体を1~3組の割合で提供した. 同時に患者情報, 検査の進め方を添付し, 後日解答, 解説, コメントを持参する方法で研修を重ね, 医療機関における輸血検査技術の向上に寄与することができたので報告する.
ISSN:0546-1448