当院におけるType&Screen導入の効果について
当院では平成8年7月よりT&Sを導入し半年が経過したのでその効果について報告する. T&S依頼件数は待期的手術症例の27.5%あり, 術式別にみると肺部分切除術96.2%と高いものもあるが, 胆嚢摘出術40.4%とT&Sが適すると思われる術式でも依頼率が低いものがあった. CT比は全体として13.1が9.1に低下し血液廃棄本数も減少傾向を示している. 又, 術中に緊急で輸血を必要とした症例は4.8%あった. 血液廃棄本数, C/T比で数値的には大きな変化はみられなかったが, 減少を示していることは評価したい. 業務の省力化と血液製剤の有効利用については, 交差試験本数や...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1998, Vol.44 (5), p.634-634 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 当院では平成8年7月よりT&Sを導入し半年が経過したのでその効果について報告する. T&S依頼件数は待期的手術症例の27.5%あり, 術式別にみると肺部分切除術96.2%と高いものもあるが, 胆嚢摘出術40.4%とT&Sが適すると思われる術式でも依頼率が低いものがあった. CT比は全体として13.1が9.1に低下し血液廃棄本数も減少傾向を示している. 又, 術中に緊急で輸血を必要とした症例は4.8%あった. 血液廃棄本数, C/T比で数値的には大きな変化はみられなかったが, 減少を示していることは評価したい. 業務の省力化と血液製剤の有効利用については, 交差試験本数や血液製剤の出庫回数の減少など大きな効果が認められた. 現在, T&Sはシステムとしてかなり浸透してきていると思われるが, その適応は主治医の判断に委ねられているため, 臨床側の意識改革と検査側との信頼関係が重要と思われる. |
---|---|
ISSN: | 0546-1448 |