CryoSeal Systemを用いたフィブリングルー調製に関する検討

目的:生体組織接着剤として使用されるフィブリングルー(FG)を, 自己血由来の血漿を原料としたクリオブレシピテート法により調製することを目的とし, ThermoGenesis社製CryoSeal Systemを用いたFGの調製法について検討した. 方法:採血当日の400ml全血(抗凝固剤:ACD)を遠心またはBCCシステムにより分離後得られた血漿からCryoSeal Systemを用いて, 凍結・融解操作を2度繰り返す設定でフィブリノゲン濃縮液を調製した. 結果:遠心由来血漿199.2±1.8ml(n=5), BCC由来血漿201.0±2.4ml(n=5)からそれぞれ3.9±0.9ml,3.8...

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Hauptverfasser: 瀬川紀美子, 秋野光明, 新保雅之, 千葉眞彰, 関口定美, 蓮見廣史, 西久光, 宮村武之
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:生体組織接着剤として使用されるフィブリングルー(FG)を, 自己血由来の血漿を原料としたクリオブレシピテート法により調製することを目的とし, ThermoGenesis社製CryoSeal Systemを用いたFGの調製法について検討した. 方法:採血当日の400ml全血(抗凝固剤:ACD)を遠心またはBCCシステムにより分離後得られた血漿からCryoSeal Systemを用いて, 凍結・融解操作を2度繰り返す設定でフィブリノゲン濃縮液を調製した. 結果:遠心由来血漿199.2±1.8ml(n=5), BCC由来血漿201.0±2.4ml(n=5)からそれぞれ3.9±0.9ml,3.8±0.7mlのフィブリノゲン濃縮液を得た. フィブリノゲン濃度および回収率はそれぞれ33.4±7.5mg/m1,25.9±5.5%(遠心由来),31.0±3.9mg/ml, 24.2±3.4%(BCC由来)を示した. また, 調製に要した時間は遠心由来で55.7±1.7分, BCC由来は全血の分離に要した時間も含め84.7±7.5分であった. 結論:CryoSeal Systemは, 血漿の凍結・融解・フィブリノゲン濃縮操作が短時間かつ自動的に行われ, フィブリノゲンの回収も良好であることから有用なシステムと考えられる.
ISSN:0546-1448