カラム凝集法による輸血検査の基礎的検討
目的:従来法(試験管内血球凝集反応)とカラム凝集法(オーソ社Bio Vue)で輸血検査の判定標準化と術式自動化を試みた. 方法・結果:従来法とBio Vueで既知抗体患者血清30例の反応を比較したところ, 反応態度, 抗体価とも同程度であった. 従来法で抗体スクリーニング陰性30例でのBio Vue再検査の結果では, 一致20例(DAT陽性3例を含む)黄疸でリーダー判定不可1例, 不一致が9例であった. この9例ではエアーギャップ作製不良やリーダーと目視での判定不一致が原因であった. 自動希釈分注装置とBio Vueを組み合わせた自動化によるABO・Rh式血液型検査では, 正確な判定が出来た....
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 目的:従来法(試験管内血球凝集反応)とカラム凝集法(オーソ社Bio Vue)で輸血検査の判定標準化と術式自動化を試みた. 方法・結果:従来法とBio Vueで既知抗体患者血清30例の反応を比較したところ, 反応態度, 抗体価とも同程度であった. 従来法で抗体スクリーニング陰性30例でのBio Vue再検査の結果では, 一致20例(DAT陽性3例を含む)黄疸でリーダー判定不可1例, 不一致が9例であった. この9例ではエアーギャップ作製不良やリーダーと目視での判定不一致が原因であった. 自動希釈分注装置とBio Vueを組み合わせた自動化によるABO・Rh式血液型検査では, 正確な判定が出来た. 考察:Bio Vueで検査手技の標準化の推進が期待できるが, エアーギャップ作製等で慣れを必要とする. 判定では, リーダー判読の境界値について基準設定が必要と思われる. 自動希釈分注装置では操作・判定結果・電算処理において技術的に問題のない結果を得た. |
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ISSN: | 0546-1448 |