頻回成分献血者のリンパ球サブセットの分析

血液事業に成分献血が正式に採用されて10年が経過した. この間に2~4週間隔で定期的に成分献血を行っているいわゆる頻回成分献血者も増加してきている. これにともない, 頻回成分献血の安全性を確認するため, これら献血者のヘマトクリット値1), ヘモグロビン量1)~3), 免疫グロブリン量1)3), 白血球数4)5)などについて分析がなされており, ヘモグロビン量や白血球数に若干の影響が現れていることが報告されている. 今回, われわれは頻回成分献血が献血者のリンパ球数や主要なリンパ球サブセットに及ぼす影響を頻回成分献血者(repeated apheresis donors:RADs)と初回献血...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1997, Vol.43(3), pp.343-349
Hauptverfasser: 池田, 忠明, 筒井, 英子, 清水, 和枝, 仁田, 浩, 佐治, 博夫, 横山, 繁樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:血液事業に成分献血が正式に採用されて10年が経過した. この間に2~4週間隔で定期的に成分献血を行っているいわゆる頻回成分献血者も増加してきている. これにともない, 頻回成分献血の安全性を確認するため, これら献血者のヘマトクリット値1), ヘモグロビン量1)~3), 免疫グロブリン量1)3), 白血球数4)5)などについて分析がなされており, ヘモグロビン量や白血球数に若干の影響が現れていることが報告されている. 今回, われわれは頻回成分献血が献血者のリンパ球数や主要なリンパ球サブセットに及ぼす影響を頻回成分献血者(repeated apheresis donors:RADs)と初回献血者(以下nondonor controls:NDCs)のそれらを性別および年齢層別に比較することにより検討したので報告する.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.43.343