術前自己血貯血におけるrHuEPO投与適応基準案作成の試み
[目的]遺伝子岨魯え型エリスロポエチン(recombinant human erythropoietin, 以下rHuEPO)は, 本来の適応である腎性貧血のみならず, 術前自己血肝血の領域においても大きな祁者をもたらしつつある. 当輸血部で施行した術前貯血式自己血輸血療法におけるrHuEPOの使用成績をもとに, その投与適応, 投与量および投与方法について検討し, 独自のrHuEPO適応基準案の作成を試みたので報告する. [対仁と方法]対4は1991年8月~1996年11月までの期間に術前自己血肝血が施行された虚者(2,915症例)のうち, rHuEPOを投与した48症例, 年齢別, 斤血開...
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Format: | Tagungsbericht |
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Zusammenfassung: | [目的]遺伝子岨魯え型エリスロポエチン(recombinant human erythropoietin, 以下rHuEPO)は, 本来の適応である腎性貧血のみならず, 術前自己血肝血の領域においても大きな祁者をもたらしつつある. 当輸血部で施行した術前貯血式自己血輸血療法におけるrHuEPOの使用成績をもとに, その投与適応, 投与量および投与方法について検討し, 独自のrHuEPO適応基準案の作成を試みたので報告する. [対仁と方法]対4は1991年8月~1996年11月までの期間に術前自己血肝血が施行された虚者(2,915症例)のうち, rHuEPOを投与した48症例, 年齢別, 斤血開始荊Hbレベル別にrHuEPOの使用成績を比較・検附した. また, rHuEPOに対する反応性が不良な症例の町床的特徴について考察し, 赤血球造血能の亢進パターンの解析からrHuEPO投与量について検討した. [循結果] 1. 加齢に伴う骨髄機能低下に対し, rHuEPOの投与は1良好な造血能亢進に寄与した. 特に70歳以上の高飾者で著明であった. 2. 貧血患者ではrHuEPOの投与により骨髄は逮やか, かっ高度に反応した. とりわけは欠乏性貧血において著明であった. 3. 二次性貧血症例ではrHuEPOに対する反応性不良の主因として, 炎症性過程の存在や消化管機能異常などの二次性(骨髄外)造血能を規定する因子の存在が示映された. 4. 赤血球造血能の亢進パターンの解析から, 貧血患者では, 貯血開始初期における一週間の赤血域造血量(△Hb)の急激な増加が, 逆に次週以降のそれに対し抑制効果をもたらし, 一定の造血反応を阻害した. [結論]貯血予定期間が十分な場合, 貯血量を規定する因子を考慮してrHuEPOの適応を判断すべきである. また, rHuEPO投与量および投与時期については患者の基礎疾患に応じて決定されるべきと考え, 我々独自のrHuEPO適応基準案を作成した. |
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ISSN: | 0546-1448 |