カラム凝集法による不規則性抗体検査システムの使用経験
はじめに:カラム凝集法による輸血検査システムを使用する機会を得, 不規則性抗体同定検査において良好な結果を得たので報告する. 方法:予め試験管法において同定された8種類の血清と同定不能であった1患者血清を用いて能書に従い, Liss-クームス法で行った. 一部検体についてはパパインによる2段階酵素処理血球を用いて酵素法を実施した. 結果:検査した全ての検体について鮮明な凝集パターンであった. 試験管法で同定不能であった患者血清ではLiss-クームス法において同定不能であったが, 酵素法において3+の強い凝集がみられ, E抗体が同定された. また, 他の抗体においてもLiss-クームス法に比べ酵...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに:カラム凝集法による輸血検査システムを使用する機会を得, 不規則性抗体同定検査において良好な結果を得たので報告する. 方法:予め試験管法において同定された8種類の血清と同定不能であった1患者血清を用いて能書に従い, Liss-クームス法で行った. 一部検体についてはパパインによる2段階酵素処理血球を用いて酵素法を実施した. 結果:検査した全ての検体について鮮明な凝集パターンであった. 試験管法で同定不能であった患者血清ではLiss-クームス法において同定不能であったが, 酵素法において3+の強い凝集がみられ, E抗体が同定された. また, 他の抗体においてもLiss-クームス法に比べ酵素法が凝集が強く鮮明であった. まとめ:現在の試験管法で同定不能であったE抗体がパパインによる2段階酵素処理血球を用いて同定され, 検査した他の抗体についても鮮明な凝集パターンで良好な結果を得た. また洗浄操作の必要がなく, 多量の試験管が不要であるなどの利点とともに本検査システムはルーチン検査法として有用であると考えられた. |
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ISSN: | 0546-1448 |