当院における貯血式自己血輸血の現状
秋田大学輸血部で貯血式自己血輸血が行われた過去6年間の771例について各年, 各診療科別に同種血使用状況などその現状を検討した. 1995年より産婦人科を始め施行診療科が増加したことで症例数は大きく増えた. 同種血併用率は心臓血管外科, 婦人科で高くそれぞれ32, 21%であるが整形外科, 一般外科では10%程度で全体では15%であった. また, 同種血併用率は年々減少していた. 術前の貯血自己血の準備に伴い同種血の準備例(MSBOSでの準備など)は減少し, T&Sでの術前準備症例が増加してきていた. 貯血自己血の手術時使用血液に占める割合も年々増加し, 1995年は赤血球製剤の30%...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 秋田大学輸血部で貯血式自己血輸血が行われた過去6年間の771例について各年, 各診療科別に同種血使用状況などその現状を検討した. 1995年より産婦人科を始め施行診療科が増加したことで症例数は大きく増えた. 同種血併用率は心臓血管外科, 婦人科で高くそれぞれ32, 21%であるが整形外科, 一般外科では10%程度で全体では15%であった. また, 同種血併用率は年々減少していた. 術前の貯血自己血の準備に伴い同種血の準備例(MSBOSでの準備など)は減少し, T&Sでの術前準備症例が増加してきていた. 貯血自己血の手術時使用血液に占める割合も年々増加し, 1995年は赤血球製剤の30%を占めていた. 特に, 整形外科, 産科(妊婦出産時), 婦人科では術中輸血例のうち自己血のみの症例は70%を超えていた. 今後, 自己血輸血が施行されていない診療科でも適応症例を検討し自己血輸血をさらに推進すべきと考えられた. |
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ISSN: | 0546-1448 |